2010年10月07日
色々話 税理士泣かせの消費税1
ごぶさたしてしまいました。線引きしたような季節の変わり目にすっかりヤラれてのびておりました。
今回は消費税について。平成元年導入の、日本の税の中では新参ではありますがとっても難しい税であります。
負担をまともに感じる消費者としては『品物に5%上乗せしてるだけじゃん、子供でも分かる税金じゃないか』と言いたいところ。でもこれを計算して申告・納税する事業者やそのお手伝いをする税理士は、毎度悪戦苦闘なのでございます。
この夏に受けた研修内容より。税理士も人の子。普段から相当に気をつけてお客様の依頼に応えてはおりますが、出すべき届出を出し忘れたり、計算や適用法令を間違えたり、すべきアドバイスをしなかったりで結果お客様に不利益を被らせてしまうことがあります。金額によっては税理士の手持の資金ではとてもまかなえないことも想定されます。そのために税理士も責任を全うすべく保険〔税理士職業賠償責任保険〕に入ります。
で、ここ10年程の保険金支払状況は消費税に関するものが全体の54%。ダントツです。ついで法人税がらみで26%、所得税12%相続税5%……。消費税が保険事故を一番起こしやすいんですね。
その消費税に関する事故の内容〔事故原因〕は、なんと消費税に関する各種『届出の失念』。75%を占めています。消費税がらみの事故の4件の内3件が届出忘れ。後は課税方式や課税業者の誤選択。
事業者さんにとって、消費税は毎年行く末を追い続けないと場合によっては著しく不利な〔要するに高額な〕納税を強いられる、リスクの高い税なんです。個人事業主さんの場合、12月末までに届出をしないと例えば20万円の納付で済むはずの消費税が50万円近くにまで跳ね上がる、なんて事態も起こり得るんです。
次回は、何で届出忘れなんて単純ミスが簡単に起きてしまうのかをご案内します。
今回は消費税について。平成元年導入の、日本の税の中では新参ではありますがとっても難しい税であります。
負担をまともに感じる消費者としては『品物に5%上乗せしてるだけじゃん、子供でも分かる税金じゃないか』と言いたいところ。でもこれを計算して申告・納税する事業者やそのお手伝いをする税理士は、毎度悪戦苦闘なのでございます。
この夏に受けた研修内容より。税理士も人の子。普段から相当に気をつけてお客様の依頼に応えてはおりますが、出すべき届出を出し忘れたり、計算や適用法令を間違えたり、すべきアドバイスをしなかったりで結果お客様に不利益を被らせてしまうことがあります。金額によっては税理士の手持の資金ではとてもまかなえないことも想定されます。そのために税理士も責任を全うすべく保険〔税理士職業賠償責任保険〕に入ります。
で、ここ10年程の保険金支払状況は消費税に関するものが全体の54%。ダントツです。ついで法人税がらみで26%、所得税12%相続税5%……。消費税が保険事故を一番起こしやすいんですね。
その消費税に関する事故の内容〔事故原因〕は、なんと消費税に関する各種『届出の失念』。75%を占めています。消費税がらみの事故の4件の内3件が届出忘れ。後は課税方式や課税業者の誤選択。
事業者さんにとって、消費税は毎年行く末を追い続けないと場合によっては著しく不利な〔要するに高額な〕納税を強いられる、リスクの高い税なんです。個人事業主さんの場合、12月末までに届出をしないと例えば20万円の納付で済むはずの消費税が50万円近くにまで跳ね上がる、なんて事態も起こり得るんです。
次回は、何で届出忘れなんて単純ミスが簡単に起きてしまうのかをご案内します。
Posted by 月影 蘭 at 10:43│Comments(0)
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