もうじきですね、
たばこ税の増税。
昨今取り沙汰されている消費税ともども、増税のたびに
激しい賛否両論が噴出してます。
例ですが、現行法上
一箱300円で販売されているたばこ〔20本入り〕、この300円のうちどれだけが税金〔たばこ税と消費税〕かといいますと……。
JTさんのHPより。
国たばこ税が
71.04円〔300円の23.7%〕、
道府県たばこ税21.48円、
市町村たばこ税65.96円。この2つを総称して地方たばこ税といいます。この2つで300円の29.1%を占めます。加えて
たばこ特別税が
16.40円〔5.5%〕。
消費税ももちろん課されます。これが
14.28円〔4.8%〕。300円の
うち189.16円が税金で構成されています。……えー、半分以上税金ですね。まさに
税金のカタマリ。
なお、資料によっては0.01円前後異なっているものもあります。ご了承を。
で、今回の増税では国たばこ税が+35円、道府県たばこ税が+8.6円、市町村たばこ税が+26.4円、
計70円の税負担増加、販売
価格はおおむね100円アップということになってます。
たばこは
日清戦争後から、日本が財政収入増加を図るために
国の『専売』となっていました。当時以前からすでに
『煙草税』も存在していましたが、専売となってからは国がたばこを供給している、その国のサービスに対する消費者の代金〔税金〕支払、というガソリンや酒にかかる揮発油税や酒税のように特定の
『モノ』にかかる税金だったわけです。その後国から日本専売公社にたばこ専売は引き継がれ、たばこ事業法制定、たばこ専売法廃止、日本専売公社廃止の後の日本たばこ産業㈱発足、煙草税からたばこ税への名称変更、で現在に至っています。
この12年ほどの短い間に、たばこもたばこ農家さんも愛煙家もみるみる肩身が狭くなってきます。
まず、1998年に旧国鉄の債務返還のため
日本国有鉄道清算事業団に税金を投入するためにたばこ特別税が創設されたんだそうです。たばこと国鉄、何か関連があったのでしょうか???
その後2003年、2006年、今回2010年と頻繁にたばこ税は増税されます。鳩山元首相、たばこ増税の目的を『健康目的、喫煙者を減らす』なんておっしゃるから本来のたばこ税の趣旨から外れてしまいました。今では
『健康目的の懲罰税』的な税金と化してしまいました。製造業者さん農家さん愛煙家さん、そんなにいけないんでしょうか?
たばこ税、実は税理士、あんまり触りません。ですので今回はネットの
フリー百科事典『Wikipedia』さんに大変お世話になった次第です。とっても分かりやすく記載されています。ぜひ皆様もご一読を。
アメリカで一昔前たばこを吸い過ぎて亡くなった息子の親が起こした、たばこ会社相手の訴訟。あの時たばこ会社が頑として支払わずに闘い続けていたら、
今こんなにたばこが邪険にされていただろうか、なんてことを時々考えます。
世の中、
たばこの煙より危ない物質もけっこう大気中漂ってるんだけどなぁ、ともうじき400円になる290円のたばこをふかす今日この頃。今回は全国3割弱〔潜在的には絶対もっといるはず〕の
愛煙家の1人が静かにぼやく、という何とも偏ったコラムで失礼しました。
そうそう
販売店さん、30日中に多量に仕入れた分売り切っちゃいましょうね!
手持品課税にご注意を。